l  10月から幼児教育と保育の無償化が始まりましたが、朝鮮学校やインターナショナルスクール、ブラジル人などの南米人系学校など「各種学校」の幼稚部(88ヶ所:2018年5月)は対象外。「幼児教育の質が制度的に担保されているとはいえない」というのが、各種学校を対象外とする理由です。外国人幼保施設が無償化の対象になろうとして、認可外保育施設として届け出ても、自治体サイドが取り消したり、受理を拒んだり。

l  そんな中、浜松市は、ブラジル人等の幼児が通う市内2つの各種学校について、幼児を受け入れている施設の各種学校の認可を取り下げた上で、認可外保育施設として改めて届け出ることを認める救済措置を採ります。市の認定を受ければ、今回の無償化の対象となり、5年間に限って幼児1人当たり月額3万7000円を上限に補助されます。「消費税は外国人も払うのにその恩恵が受けられないのは不公平だ」などという声に配慮した施策だと言えます。

l  類似事例は、今後、多発します。「日本人と同じように納税しているのに、なぜ権利が同じでないのか」という議論が湧き起こる前に、整理が必要です。

【Timely Report】Vol.566(2020.1.9号)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「入管行政:「夜間中学」でも解決できないこと」も参考になります。


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